いくら効果的なトレーニングを実践していても、
毎日の食生活が乱れていてはダイエットに成功することはできません。
ダイエット法の基本中の基本は、
1日あたりの総消費エネルギーが総摂取エネルギーを上回るという
赤字収支の生活習慣を作ることです。
しかし、大幅に食事量を減らす食事制限だけで赤字収支の生活習慣を作る手法は
オススメできません。
毎日の食事は、栄養バランスを考え、1日の適正なエネルギー量をしっかり守り、
1日3食規則正しく摂るという食生活を大前提としたうえで、
運動などで消費エネルギー量をアップすることが理想的なダイエット法になります。
ただし、体重の増減を大きく左右するのは、やはり食事になるので、
常に意識して痩せる食べ方を考えることがダイエット成功につながります。
食事制限だけによるダイエット法で、一番の問題は、
筋肉量も減少してしまうことです。
体の中で、最も多くエネルギーを消費する器官は筋肉なので、
1日あたりの総消費エネルギー量を低下させないためには
筋肉が重要な存在になるというわけです。
なので「筋肉を減らさない・・・」という意識を持って、
タンパク質をまずはしっかり摂り、
できれば、肉、魚、貝、豆類、卵、乳製品、油脂、海藻、野菜の9品目を
バランスよく摂ることを心がけましょう!
そして、朝、昼、晩と1日3食、規則正しく食べる生活スタイルを守ること。
人の体は、1日の中で「排泄」「消化」「吸収」という3つの働きがあり、
朝4時~正午12時までは「排泄」、
正午12時~夜8時までは「消化」、
夜8時~朝4時までは「吸収」という時間帯に分かれます。
朝は、体が排泄に傾いているので消化能力が低くいため少なめの食事で済ませ、
また、夜は「吸収」という体が栄養を摂り込む時間帯に入って、
体脂肪として蓄積しやすい状態にあるので、食べ過ぎに注意しましょう。
逆に、昼食は「消化」の時間帯で活動的ですので、
必要なエネルギー量をしっかり摂ることが必要です。
さらに、効果的な食べ方としては「よく噛んで、ゆっくり食べる」こと。
食事を始めて20分くらい経つと、脳の満腹中枢が働き、満腹感を得るようになり、
余計なものを食べずに済むようになり、また、よく噛むことで、
食物と唾液が口の中でよく混ぜ合わされ、消化、吸収がよくなります。
その他、野菜などの食物繊維が多く含まれるものから先に食べると、
満腹感を得られやすく、血糖値の急上昇も避けられますし、
低カロリーの野菜を多めに食べれば、摂取カロリーを抑えることができます。
そして、「部屋にスナック菓子などを置かない」
「テレビを観ながらの食事は避けて、家族や友人と会話しながら食べる」
「満腹の一歩手前の腹八分目でやめる」
「空腹のときは買い物に行かない」
「清涼飲料水を飲むときは低カロリーのものを」など、
いろいろ考えて工夫して食べることでダイエット効果が期待できます。